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日本格付研究所(JCR)の格付取得について

平成29年5月1日
株式会社 沖縄銀行
総 合 企 画 部

 

格付審査 A+(シングルAプラス)を更新

 

 株式会社沖縄銀行(頭取 玉城義昭)は、長期発行体の格付審査で、A+(シングルAプラス)を取得しましたことをお知らせいたします。

 当行の格付は、20ランク中上位5段階目となっております。なお、前年度も当行は「A+」を取得しており、今回、据え置きとなっています。

 当行に対する評価のポイントは、①県内シェアは預貸金とも(ゆうちょ銀行除く)3割強と高く事業基盤は堅固である。②近年の沖縄経済は、人口増加や観光関連産業の発達などを背景に市場の拡大が続いており、住宅ローン、不動産賃貸業向けの貸出が好調に推移している。③連結コア資本比率は16年9月末で11.57%、貸倒引当金などを控除した調整後では11%と、資本水準は良好である。④与信費用はこのところ一貫してコア業務純益に対して抑制された水準にあり、未保全額の大きい要注意先債権は少ないことなどから、今後も落ち着いて推移するとみられる。などとなっております。

 当行は、これからも地域に根ざす銀行として、県民から一番愛される銀行(People’s Bank)の実現に努めてまいります。

 記

 

格付

「A+」(シングルAプラス) 見通し「安定的」

格付機関

株式会社 日本格付研究所

格付符号

格付符号

※AAからBまでの格付記号には同一等級内での相対的位置を示すものとして、プラス(+)もしくは、マイナス(-)の符号による区分があります。

 

発行体:株式会社沖縄銀行

【据置】

(対 象)     (格付)  (見通し)
・長期発行体格付    A+  安定的

 

【格付事由】

  1. 那覇市に本店を置く資金量約1.9兆円の信託業務を併営する地方銀行。県内の預貸金シェア(ゆうちょ銀行除く)は3割強と高い。近年の沖縄県経済は、人口増加や観光関連産業の発達などを背景に堅調な成長を遂げている。住宅関連の資金需要が旺盛であり、当行でも住宅ローン、不動産賃貸業向けを中心に貸出金が増加している。格付は、恵まれた営業マーケット、沖縄県内での堅固な事業基盤、良好な貸出資産の質や高い資本水準などを反映している。一方で、従来高かった収益力は業界平均並みの水準まで大きく低下しており、今後、コア業務純益の減少を抑制していくことが課題である。
     
  2. これまでは貸出金残高の増加や有価証券運用の拡大などによりコア業務純益の水準を維持してきたが、マイナス金利政策の影響などにより貸出金利回りが大きく落ち込んでいる上、システム関連費用の大幅増加により、17/3期のコア業務純益は大幅に減少する見込みである。18/3期は貸出金利回りについて、ペースは鈍化するものの引き続き低下が見込まれるほか、有価証券利息配当金の減少や物件費増加などにより減益となる見通しである。中小企業向け貸出や消費者ローンなど比較的収益性の高い貸出金の積み上げやフィービジネスの増強などにより、収益減少を緩和できるか注目していく。
     
  3. 金融再生法開示債権比率は、11/3期以降1%台半ばと低い水準で推移している。与信費用は抑制された水準にあり、未保全額の大きい要注意先債権が少ないことなどから、今後も落ち着いて推移すると見込まれる。不動産業向けの貸出構成比が年々上昇しており、足元では約25%と高いことから業種集中リスクに留意が必要であるものの、その大宗は不動産賃貸業であり、旺盛な住宅需要も背景に、与信費用への影響は当面小さいと考えられる。
     
  4. 連結コア資本比率は16年9月末11.57%、貸倒引当金などを控除した調整後では約11%と、資本水準は良好である。今後も貸出増加などに伴いリスクアセットが増加する一方、内部留保の蓄積により良好なコア資本比率は維持されると見込まれる。有価証券運用においては、利回り向上のために外貨建て債券や外債で運用する投資信託の残高を増やしているものの、資本対比でみた金利リスク量はさほど大きくない。

 

以上